ミャンマーのコロナウイルス現状報告(2020年3月)

世界で広がっているコロナウイルスですが、ミャンマーで3月23日に初めて感染者が判明しました。3月31日までの状況について報告させて頂きます。
3月31日時点で感染症と疑う者561名、検査結果 感染者15名、、陰性497名、死亡者1名になりました。尚、各病院や施設で隔離(Quarantine)されている者は2,500名以上あり、日々増えています。
感染者15名の中、ヨーロッパからの帰国者は10名、タイからの帰国者は2名で残り3名は国内感染です。国内感染者の中では ツアーガイドとSOSクリニックの看護師という方が感染されていますので、これから国内感染者も拡大に増えていくと予想されています。
尚、3月末でタイ故郷から2万人に以上の労働者がきちんとチェックされずに故郷から帰国しました。空路での入国についてはきちんと病院や各施設で隔離を実施していますが、故郷やその他のルートで入国するミャンマー人は大勢おり、かつ 予防対策が出来ていななかったので、今後はウイルス拡大感染の恐れがあると思います。
ミャンマーの空港は3月30日の深夜23:59以降、4月13日深夜23:59まで、すべての国際線の着陸禁止し、空港閉鎖になりました。

ミャマーでの感染者が15名とは他国に比べて少ない数字ではありませんが、既に1名死亡者が出て、ミャンマーの病院ではマスクやPPE(個人用防護具)等が足りない状況なので、国民はパンニックな状況です。ヤンゴンの仕事を辞めて、実家へ帰ろうとしている方もおられます。
縫製業や建設現場で4月を休みにするようデモをする姿も見られました。

マスクしている市民

感染者が判明した後、週末静かになった市内

経済による影響

3月31日にミャンマー鉄道建物開発プロジェクト現場(大規模複合再開発事業)(建設会社:BYMA Myanmar Co., Ltd.)の労働者2千人は4月を有給休暇にするようデモをしました。会談の結果、4月1日~9日までは賃金の2倍を支払う、10日から19日はお正月休み、20日から30日までは賃金の2倍を支払う、又は無給休暇にするとのことでした。
コロナが4月以降 休息すれば良いですが、5月以降はどのような対応になるのかと気になるところです。
その他、3月末で縫製工場でも4月を有給休暇にする為要求するデモや、労働者解雇の原因でデモをしているニュースが多かったです。

建設現場のデモ

縫製工場のデモ