ミャンマー発の地方選挙(ヤンゴン市)は無事終了しました。3月31日(日)は投票日でヤンゴン市の各地域で朝6時から夕方4時まで市民から投票が行われました。
私は午前中ニュースを見ていました。不思議に選挙に関するニュースは意外に少なかったです。もっと盛り上がるじゃないかと思いましたのに不思議でいました。午前中では各地で投票した人は全体の1割しかないと発表されました。私は1時ごろ投票に行きました。投票場は近くの小学校でした。住んでいるストリートによって6室ぐらい別れています。関係者何人かいましたが、投票に来た人が殆どおらず、静かでした。手続きを教えて貰い、さっさと投票をしました。選挙に期待した私としては投票する人が少ないことにがっかりしました。
31日の夜ぐらいには結果が分かった地域もありましたが、正式公表は4月1日になります。殆どのタウンシップではアウンサンスーチ氏のNLDから出た委員が勝ちました。マスコミやニュースで注目された若い委員や企業家等独立で出た委員は殆ど負けました。国民皆は新しい立候補者よりも政党に対して信頼することが分かりました。尚、SNS等では選挙に関して多くコメントをしたり、興味を持ったりする人はいっぱいいますが、当日実際投票に行った人は少なかったです。尚、1,000人以上はミスで投票リストに載ってないので、投票できなかったというニュースも出ています。
投票に行かなかった理由を聞くと 「アウンサンスーチ氏がいるから、わざわざ投票に行く必要が無い。投票で何かの変化を期待していない。そもそも興味なかった、時間無いので行かなかった」等が原因のようです。最終的に何人が(何パーセントが)投票したのか未だ公表されていませんが、1割~2割かと予想されています。市民が選挙に興味を持ったないことは問題かと思います。ヤンゴン市をこの人の下で綺麗になって貰おう、工事をして貰おう、ゴミを処理して貰おう、等の期待や信頼がないように思えます。
選挙の独立委員から不満の声も出ています。それは投票権には名前の横に写真があります。それにマークして投票することになりますが。政党から出る委員は写真を使わず政党のローゴを使いました。なので、投票する人はNLD政党(アウンサンスーチ氏)の委員を投票したのが多かったです。これは選挙の規則を従わない等の声が出ています。
今回初めての選挙ながら色んな問題がありました。特に市民が投票に来ないで、少ない人の投票で決まる選挙は大丈夫かと思います。この選挙の為政府は法律を作り、お金を掛けて開催しました。市民の最低限の責任は投票に行くことです。ミャンマーの経済都市のヤンゴン市民の行為はこれで良いのか質問をしたいところです。一方、政府と委員の行為を見ると、市民が興味を持つよう選挙に来るよう情報提供や魅力をアピールすることが出来ませんでした。
なんといっても選挙は終了しました。私が期待した若い人は負けたのは残念でした。しかし今回は1回目で又チャンスがいっぱいあります。政権と同じ2年後の2020年に総選挙とともに地方選挙も行われます。それまでにヤンゴン市民、ヤンゴン市政府、選挙に出る委員は反省して、歴史的な選挙を行えるよう努力すべきだと思います。
筆者:VACヤンゴン会計事務所 Chu Khet Khine
投票前に投票券をチェックする職員
4回投票必要です。(執行委員、議長、委員2名)
連載コラム目次
第1回(3月10日):選挙3週間前
第2回(3月17日):選挙2週間前
第3回(3月24日):選挙1週間前
第4回(3月31日):選挙当日(本稿)