現金

現在ミャンマーで困っている現金について話したい思います。
クーデター後、殆どの外国人は帰国しましたので、現金問題について実感しないかもしれません。ミャンマーでは現金を銀行から引き下ろせないのでとても困っています。
ご存じ通りクーデター後、パニックになった国民は銀行からお金を引き下ろすようにしました。その後銀行が一時休業し、再開しましたが、中央銀行が現金引出しに規制をしました。2月の規制では個人週に200万チャットまで、会社は週に2千万チャットまでとなっていました。
それから8か月経った今では個人2週間に50万チャット、会社2週間に500万チャットになりました。引出し金額の制限があるものか、引き出すため銀行予約を取らないといけませんがなかなか取れません。各銀行の支店で一日数十人しか対応してくれません。
一方、オンライン支払はCity Martやショッピングセンターでは使えるものの、オンライン支払を拒否されることがどんどん出てきています。現金を調達することだけで大仕事です。ブラックマーケットで現金を5%~10%ぐらい上乗せして販売されています。10万チャットの現金が欲しい場合、11万チャットが必要(送金・振込む形)ということになります。
その影響でチャットの価値も下がっています。銀行は大手企業やVIPクライエント向けには通常業務をしてあげているようです。中小企業や一般国民に関しては日々苦しくなっているほかありません。不平等だと思うしかありません。

筆者:Ms. Chu Khet Khine